プロのエアコンクリーニング業者が教える家庭用エアコンの買い方
エアコンを買うときに電気量販店の人のすすめるままに買っていませんか。
それが別に騙されているとは言いませんが、決して良いものを買っているということではありません。
ここでは、エアコンクリーニングのプロがが経験上どんなエアコン買えばいいんのか、どこのメーカーを買えばいいのかを独自目線でおすすめします。
これはあくまでも私見であり、メーカー批判でもないですし、機種の機能数値を熟知して話しているのではありませんのであくまでも参考の一つとして見てください。
目次
エアコンを買うとき注意点
エアコンを買うときの注意しなければいけないことがあります。
エアコンを量販店で買うのか通販サイトで買うのかでも違ってきます。
通販でエアコンを買う人も多くなってきましたが、依然としてエアコンは家電量販店で買う人が多いでしょう。
テレビやパソコンなどと違い、取り付けが自分でできないから家電量販店で買えば取り付けや取り外しの作業を一緒に申し込めますので家電量販店や町の電気屋さんで買う人が多いです。
知っている人は多いと思いますが、通販でも買った場合も取り付けや取り外しのサービスはあります。
エアコンを電気量販店で買うときに気を付けておきたいこと
エアコンを購入するとなると、家電量販店に出向く人が多いでしょう。
先ほども言いましたが、エアコンには取り付けや取り外しの業務が付随してくるからです。
通販で買っても指定工事業者の取り付け作業があったりしますが、対面で説明を聞いたり相談したりがしたいという人が多いでしょう。
では、家電量販店でエアコンを買うときの注意点です。
店員さんのおすすめのエアコン
家電量販店にエアコンを買いに行くと、大抵の場合は店員にがっつりおつで捕まることが多いです。
その店員さんがそこのお店の人(ヨドバシカメラならヨドバシカメラの社員、ヤマダ電機ならヤマダ電機の社員)の場合と電気メーカーから販売応援員(シャープならシャープの販売員)としてきている人の二通りあります。
これは家電ショップだけでなく、百貨店の服売り場や食品売り場やスーパーでも同じようにあります。
例えばスーパーの食品売り場にいる試食を配っている人はその食品のメーカーの人だなとわかりやすいです。
しかし家電量販店はちょっとわかりにくいです。
特に土日の家電量販店はメーカーの人が多いです。
メーカーの販売員がすすめるエアコンは、当たり前ですが自社のエアコンです。
機能がよそより劣っていても、コスパが他社に比べて正直負けていると思っててもおすすめは自社のエアコンです。
ま、当たり前です。
どんなエアコンを買っていいのかわからない状態で売り場に行くとまんまと口車に乗せられてその人の会社のエアコンを買ってしまうのも少なくない話です。
それが悪いということではありませんが、もう少し考えを持って買い物をするほうがいいでしょう。
では、家電量販店の社員がすすめるエアコンはどうでしょうか。
新しい機能がついているエアコンをすすめたがる傾向にあります。
他には、同じ機能がついているのなら価格の安いほうのお得感を説明して購入意欲を湧き立たせます。
でもエアコンクリーニングのプロはそんな話術でエアコンを買ってしまうことはないです。
ではどんな機種を選ぶのか本題です。
エアコンの選び方
エアコンを選ぶポイントとして価格・機種・機能性・メーカーなどいろいろな理由はあります。
価格に関しては機種や広さによる出力の違いや販売店により差があるのでここでは割愛します。
ここで一番言いたいの機能性です。
機能充実のエアコン
今の時代だけでなく昔からそうですが、家電メーカーは新機能をプラスαとして価格に反映させて宣伝の効果を高めています。
画期的な新機能もたくさんあります。
最近で代表されるのがフィルター自動お掃除機能付きエアコンは有名です。
いわゆるお掃除ロボット搭載エアコンなどと言われています。
フィルター自動お掃除機能付きエアコンはエアコン業界で画期的な機能の登場となりました。
イオンが出るとか、プラズマクラスターとか潤いや内部クリーニングとか今までにも色々な機能がありましたが効果がわかりにくく結局なんだったのかわからないものが多かったです。
それに比べると面倒くさいフィルター掃除がしなくてよいというわかりやすい機能です。
フィルター自動お掃除機能付きエアコン
今売り場にあるエアコンの7割か8割くらいはお掃除エアコンです。
フィルター自動掃除機能付きエアコン
以前は、お掃除ロボ付きのエアコンは価格が高かったけど、今は値段が下がってきているというか廉価版にも搭載されてることが多くなりました。
フィルター自動お掃除機能付きエアコンの特徴ってなんだ?(売る側の言ってる)
- 10年間エアコンのフィルター掃除が不要
- ほこりがたまらないのでカビが生えない
- エアコンのクリーニングがいらない
こんなもんでしょうかね。
これをエアコンクリーニングのプロ業者が説明してみます。
★10年間エアコンのフィルター掃除が不要
エアコンのフィルターが10年間お掃除がいらないというのが多くのお掃除エアコンがうたっています。
これについてはどうかといいますと、確かにフィルターの掃除は楽になります。
厳密にはいらないとは言えないのですが、フィルターを自動で掃除する機能が付いていないエアコンよりは楽であるのは確かです。
ただお掃除ロボットが取ったほこりやごみはどこにあるの?
フィルターを掃除するローラーが汚れてしまいます。
いつかそのローラーについた汚れを取らないとダメです。
エアコンの中で燃やしたり流したりしてくれるわけでもありません。
それなら一緒じぇなねえー?って思われると思いますが、そうなのです。
結局フィルターを掃除をしなくても別のところが汚れているのです。
ただし頻度が少なくなります。
そしてエアコンクリーニングをするとわかりますがフィルターもそれなりに汚れています。
フィルター自動掃除だけでは取り切れていないのです。
★ほこりがたまらないのでカビが生えない
お掃除エアコンはフィルターをクリーニングするので、カビが生えにくいと販売員なども言うことがあります。
カビは湿気とほこりが原因で作られていくのでフィルターをきれいな状態で保てるならカビは生えにくいという原理になります。
しかし現実は期待通りにはいかない。
フィルター自動お掃除機能付きエアコンは結構な確率でカビだらけです。
感覚で言えばお掃除機能がついていないエアコンよりカビが生えている感じがします。
残念ながらお掃除エアコンがカビが生えないというのは信じてはいけません。
★エアコンのクリーニングがいらない
お掃除エアコンを販売する宣伝文句には、正式にはフィルターお掃除がいらないっていってるのですがお掃除がいらないと言ってるような感じです。
これが誇張した表現になるとエアコンクリーニングがいらないというふうに聞こえます。
実際に私が家電量販店に行ったときに、販売員の人に知らん顔してこれはエアコンクリーニングをしなくてもよい機種ですか?
と質問したところ、
そうです!エアコンクリーニングがいらない機種です
と答えて呆気にとられた記憶があります。
それ以上は突っ込んで聞きませんでした。
お客さんの中でも、お掃除機能付きのエアコンを買ったのでエアコンクリーニングをもう頼まなくてよくなったと申し訳なさそうに言われるときもあります。
エアコンクリーニングとは、多くは専門の業者が分解してエアコン内部をクリーニングするものです。
お掃除機能エアコンのお掃除はフィルターを掃除するだけのもなのです。
フィルターがそれなりきれいでも中のアルミフィンや吹き出し口やファンはしっかりと汚れますので、きれいな状態にするには高圧洗浄をするエアコンクリーニングが必要となります。
エアコンクリーニングは専門の業者がするものです。
そのエアコンクリーニングもフィルター自動掃除機能付きのエアコンはほとんどのエアコンクリーニング業者が価格を1.5倍から2倍に設定しています。
作業時間が普通のエアコンに比べて長くかかるのと、万一トラブルがあったときの修理代も高いから当然です。
中には、お掃除機能つきのエアコンクリーニングは受け付けてないところも多いです。
♦エアコンクリーニングの重要性
エアコンクリーニングはかなりここ10年くらいで世の中に浸透してきました。それでもエアコンクリーニングをプロの業者に頼んでしてる人は1割もいるかどうかなのです。
エアコンは、内部のアルミフィンや吹き出し口の奥にあるファンなどにカビやほこりがついています。
埃にエアコンの湿気がついてカビに変わります。
このカビは、エアコンの風のにおいが臭くなるだけでなく、見えないカビがエアコンをつけると飛んでくるのでそれが肺に入り夏風邪を引いたりひどい場合は肺炎になるのです。
そのカビは、フィルター掃除だけでは取れません。またホームセンターに売ってるスプレーでも無理です。
プロのエアコンクリーニングで高圧洗浄をしてカビが除去しないとダメなのです。
エアコンクリーニングを自分でやってみようという方には商材が出ています。3480円なのでそれなりにお手頃価格で販売されていますね!
自分で簡単にできるエアコン掃除術
フィルター自動お掃除機能付きエアコンは汚れやすい
フィルターの掃除は楽なのですが、カビは生えるしエアコンクリーニングも必要なフィルター自動お掃除機能付きエアコンは汚れやすいのです。
メーカーはエアコンにお掃除機能に限らずにいろいろな機能を付けたがります。
これが汚れの原因となることが多々あるのです。
機能が付くと部品が増えます。
部品のがつくと、部品のふちや裏にほこりや汚れが付着しやすくなります。
家でもテレビやタンスの後ろなど見えにくいところはほこりがたまりやすいのです。
それと同じで部品の裏などは汚れやすいのです。
部品が少ないほうがエアコンの汚れ方がマシです。
シンプルなエアコンを選べ
エアコンはできるだけ機能が少ないものを選ぶのがおすすめです。
エアコンはシンプルズベストなのです。
要するに安物でいいのです。
冷房・暖房・除湿くらいで十分です。
店員さんはすすめてくることはない機種です。
自動お掃除機能付きエアコンもフィルター掃除は楽でもフィルターもローラーも汚れます。
シンプルなエアコンを買って、たまにフィルターを掃除機をかけるだけで十分です。
カビが生えたり汚れたりしたらエアコンクリーニングを業者に頼めばいいのです。
相場的に1台9000円から12000円くらいですので2年1回したとしても10年で5万くらいです。
それははじめにエアコンを買うときにお掃除機能がついているかいないかでそれ以上価格差がでることがほとんどです。
しかもお掃除エアコンもエアコンクリーニングを頼まないといけないならもうコストのかかり方は歴然の差があります。
いらない機能がついていないシンプルなエアコンのもう一つのメリットは故障が少ないことです。
多くの機能がついているとその分故障個所が増えるということです。
もう一度言います!
エアコンは、機能が少ないフィルター自動お掃除機能付きがついていないシンプルなものがおすすめです。
おすすめのメーカーと特徴
エアコンは多数のメーカーから発売されています。
そのメーカーの中からエアコンクリーニングのプロから見て独自目線でおすすめメーカーを紹介します。
エアコンクリーニングをするときに、エアコンは分解します。
その分解でもメーカーの癖やメンテナンスが一般人でもしやすいかはある程度わかります。
冷却機能や暖房の機能も効き具合の良さ、耐久性など数多くのエアコンを触っていると傾向がわかってきます。
その独自の目で見たメーカーをいくつか斬っていきます。
ダイキン
ダイキン工業のエアコン、業務用のイメージが強いですが昔から家庭用もシェアも高く販売数も多いです。
エアコンクリーニングのプロが見て体験してきたダイキンのエアコンのメリット・デメリット
メリット
-
- 冷やす・暖める機能が単純に優れている
- 使いやすい
- 故障が少ない
デメリット
プラスチックがちょっと硬かったり、割れやすかったりする
総評
エアコンクリーニングのプロが一押しのエアコンメーカーはダイキンです。
ダイキンは総合電機メーカーでなく空調のメーカーのなのでエアコンは専門です。その強みが生かされている製品なので、私はエアコンを買うならダイキンを選びます。
冷却の力や暖房の力が優れており安心できます。
良くない点は、プラスチックが少し弱いです。
前面パネルをあけるときに固いと思って力任せにやってしまうとpプラスチックの爪が折れたりすることがあります。
ダイキンのシンプルなエアコン
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三菱電機
三菱電機のエアコンは霧ヶ峰です。
個人的にはダイキン同様おすすめのメーカーです。
エアコンの開発の考え方が好きです。
アメトークの家電芸人が紹介していた三菱電機の霧ヶ峰は簡単にある程度までバラせて自分で掃除やメンテナンスがしやすくなっています。
三菱霧ヶ峰
これは大変いいことであり、他のメーカーもこの方向に行ってほしいものです。
ただ家電芸人が掃除が自分でできるから、エアコンクリーニングのいらないような主旨のことを話していたのですが高圧洗浄でしか取れないカビや汚れがエアコンクリーニングの主たるものなのでそこは違います。
エアコンクリーニングはプロに頼んでした方が良いです。
三菱電機のシンプルなエアコン
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三菱重工
同じ三菱でもこちら三菱重工!ビーバーエアコンです。
エアコンメーカーのような存在すら三菱重工のエアコンも私は評価が高いです。
驚くような新機能などはないかもしれないが、そこがいいところであります。
パナソニック
パナソニックのエアコンに限らずいろんな分野で人気がある商品があります。
パナソニックのエアコンも、総合的に優れているのでオススメです。
賃貸マンションにもダイキンと同じようにパナソニックのシンプルなエアコンは使われていること多いです。
パナソニックのシンプルなエアコン
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富士通ゼネラル
富士通のエアコンはノクリアシリーズが有名です。
エアコンクリーニングの業者からは機種によっては嫌われているメーカーですが、一般的には性能に関しては欠点はないと思います。
エアコンクリーニングをするときにカバーが外れにくい機種も多いので、エアコンクリーニングの時にエアコンが傷みやすいのでそういう点から見るとあまり推薦はできません。
富士通のシンプルなエアコン
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日立
日立のエアコンは白くまくんです。
ステンレスを使用したモデルが話題になったりとそれなり新しいものや機能をよく搭載しています。
エアコンクリーニングを長年していると汚れやすいメーカーがあるのですが、日立はその一つです。
全機種ではないのですが、吹き出し口が大きいのが原因かどうかわかりませんが吹き出し口やファンの汚れかたは他のメーカーより酷い気がします。
これは余談ですが、エアコンクリーニング業者の中では知っている人も多いかと思いますが、昔の機種ではファンを普通に高圧洗浄をすると壊れてしまう機種がありました。
東芝
会社的に経営問題であまりよくない話題が多い東芝です。
東芝のエアコンは、口コミなどで人気があります。
ここではエアコンクリーニング業者の目から見ているので、特に推すこともありませんがエアコンの基本機能としては問題なく高いものです。
プラスチック類も扱いやすい強度でちょうどいい感じです。
東芝のシンプルなエアコン
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シャープ
こちらも経営統などでなにかと話題になっているのシャープ。
シャープの特徴としては新機能満載の商品をどんどん出してくる印象で、しかも価格もそれなりに安く設定している。
エアコンに関してもお掃除ロボットを搭載したモデルを安く世に出していました。
私はシャープのエアコンやテレビは昔に自分でも買いましたがおそらくエアコンに限らずシャープの製品は買うことはこの先ないでしょう。
エアコンに関しても、デザインや機能を新しくするのはいいのですがユーザーの目線には立っていると思えない作り方なので扱いにくいくし故障も多いです。
エアコンクリーニングをしてて分解する際にも、わざとややこしくしているのか、意地悪なところにネジを隠して止めしていたり、意味のないところにお金をかけている気がしてbならない。
ややこしくしているから壊れやすいにつながり、エアコンクリーニングでお伺いする家でも同じ壊れ方をしている機種もよく見ます。
一般ユーザーがフィルターを見ようと思ってもこれはどうして前面パネルを開けるのだろうかと戸惑うこともあります。
新機能を安く買いたい以外にシャープをすすめる理由はありません。
まとめ
エアコンクリーニングのプロが教えるエアコンの選び方いかがですか。
正直なところかなりの偏りがあり、個人的な主観がたくさん入っています。
エアコンに限らずに日本の家電には、これでもというくらい新機能がどんどん搭載されてきます。ほとんどの方がその機能に目をひかれながら使うことはほとんどないというのが現状です。
エアコンにもいろんな機能が搭載されています。
それでもおすすめは、フィルター自動お掃除機能もついていない安めのシンプルなエアコンです。
それで2年に1回くらい専門業者のエアコンクリーニングを頼めばきれいな状態で過ごせます。
メーカーでおすすめは、ダイキン・三菱電機・パナソニックのあたりです。
こういうことを書くと、エアコンクリーニングの依頼を増やしたいからこんなこと言ってるんじゃないの?って思う方もいるかもしれませんがご安心ください。
もうエアコンクリーニングの仕事から引退しています。