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西青山駅:近鉄の秘境の駅を見る!どこにあのトンネル事故の風が吹いてる

22000系

西青山駅:近鉄の秘境の駅を見る!どこにあのトンネル事故の風が吹いてる

近鉄線の秘境と言われている西青山駅をご存知ですか?

西青山駅

西青山駅は三重県の山奥にある無人駅です。

 

西青山駅は、鉄道ファンの中でもそれなりに秘境の駅として知られていますが一体どんな駅なのでしょうか!ここでは、実際に西青山駅に行ってきたので自分なりのレポートをしてみます。

 

近鉄大阪線西青山駅にいってみた

近鉄大阪線の三重県にある近鉄西青山駅は、大阪方面からくると青山町・伊賀上津駅ときて西青山駅になります。そして伊勢名古屋方面に行くと東青山駅になります。

 

近鉄は、日本最大の私鉄であり座席指定の特急の種類も多く最近では話題のしまかぜが人気です。

 

しまかぜのような豪華特急やビスターカーやアーバンライナーなど人気車両は大阪と伊勢志摩・名古屋方面に行くときの主要線路の大阪線はガンガンに通っています。

 

子供の頃に、近鉄奈良線の近くに育った私は大阪線が羨ましくて仕方なかったです。

 

奈良線は、近鉄のドル箱路線ですが通勤色が濃く観光や長距離列車のイメージはありません。

 

それに比べて大阪線は、華やかなと長距離特急が走りクロスシートの急行が走りワクワクの路線でした。

 

その大阪線の途中にある西青山駅という山の中にある実に寂しい駅が近鉄秘境の駅として隠れた人気があるのです。

 

上本町7時15分発五十鈴川行き急行5200系VX

まだ暑い夏の8月の終わりに西青山駅にいってきました。

 

西青山駅に行く目的ともうひとつに近鉄の転換クロスシート車両5200系に乗りたかったのです。

 

5200系は、近鉄車両の中でも人気の高い車両です。

 

5200系

近鉄にはたくさん快適な特急車両がありますが、5200系は特急券なしで乗る一般車両なのですが転換クロスシートで快適な車内となっています。

5200系

大阪と伊勢を結ぶ長距離急行・快速急行や名古屋伊勢間を結ぶ急行に充当されるために作られました。

 

その前身となるのが、固定クロスシートで人気があった2610系です。

 

私鉄の一般車両は通勤型にあるロングシートがメインで近鉄においてもそれは顕著であります。その中で2610系や5200系は貴重な存在で人気があるのです。

 

この日も5200系を乗るために念入りにダイヤを調べて土曜日7時15分上本町発五十鈴川行きに乗ると決めました。

 

この確かこの前の6時31分や後の8時15分も5200系の運用でした(2017年8月土日ダイヤ)

 

実は大阪線の上本町から宇治山田や五十鈴川にいく長距離急行が5200系が使われているとは限らないのです。

 

むしろロングシートのほうが多いです。

 

昔は2610系の固定クロスシート車がほとんど使われていたので心配なく乗れたのですが、最近がちゃんと下調べしないと5200系に乗れません。

 

特に大阪線の運用は少なく、上本町から高安行きの普通列車とかに運用されたりして、勿体ない気持ちでいっぱいであります。

 

名古屋から出ている急行列車(伊勢方面行き)は運用が多いです。

5200系シート

 

5200系の転換クロスシートはクッションがよくとても快適です。

 

5200系を元に開発されたJR西日本の223系(新快速に主に使用)より快適である。

 

秘境西青山駅

上本町から約1時間半ほどで西青山駅に到着します。

 

それなりに席は埋まっていました。

 

西青山駅に降りるのは私一人です。

西青山駅

それもそのはず、西青山駅の1日の利用者は10人に届かない日もあるのです。

 

もちろんですが無人駅です。もし有人なら私も働きたいです。

 

西青山駅に急行停車はなぜ

そんな利用客も少ない無人駅に急行列車が何で止まるのかと思うのが当然です。

 

なにか内部事情があるんでしょうか。

 

というのは近鉄は所々であるからです。

 

近鉄奈良線の学園前は近鉄の社長の家があったとかで特急以下全列車止まります。確かに高級住宅地です。

 

同じく奈良線の石切駅は近鉄けいはんな線の生駒トンネルの工事中に陥没事故を起こしたのでお詫び代わりに急行停車駅となりました。

石切駅は石切神社もあって利用が多いので急行が止まっても当然な感じです。

 

西青山駅はではどうして?

 

後で説明しますが昔この近くの旧青山トンネルで特急同士が正面衝突する大事故がありました。

 

しかしそれは関係ないようです。

 

大阪線の上本町と伊勢を結ぶ急行は榛原と榊原温泉口の山間部は各駅停車となります。西青山駅もその中にありそこだけ通過はできないのです。

 

ちなみに快速急行(本数は少ない)は通過しちゃいます。

 

西青山駅構内と通過特急
西青山駅大阪方面をみた写真

山の中で蝉が鳴いてて下を走る車の音する、人の姿は全然ないです。

西青山駅トンネル伊勢・名古屋方面を見た写真

伊勢・松阪・名古屋方面を見る景色は青山トンネルが見えているのでとてもいい風景です。トンネルから出てきてすぐに駅がある情景が私は大好きです。

西青山駅ホームの下

西青山駅のホームを階段で降りるとコンクリートのだだっ広い空間が出てきます。

西青山駅改札口改札口は自動改札あり

改札口は自動改札が設置されています。 ICOCAとかPiTaPaなどがなければ自動改札じゃなかったんでしょうね。

西青山駅双方のホームの行先表示

大阪の方面の行先には神戸三宮も書いています。いつかは神戸三宮発賢島行き特急とかできるんでしょうね。

西青山駅トイレトイレです

田舎の駅では当たり前なのでしょうが、ぼっとん便所(汲み取り式)でした。夏ということもありかなりの悪臭を放っていました。

写真撮影は遠慮しときます。

西青山駅案内板質素です

周囲には特に名所がないみたいです。

西青山駅公衆電話

外には今どき珍しい公衆電話があります。

 

夜になると怖い感じは昼間に見ててもわかります。

 

サワガニ

人はいないけどカニはいます。

 

下に川が流れるから上がってきたんでしょうね。

 

西青山駅国道

緑に囲まれた秘境と呼ぶにふさわしい西青山駅

西青山駅国道

伊勢・名古屋方面のホームから下を見ると国道165号線が走っています。車の音がするのは国道が下に走っているからです。

 

雄一秘境の点数を下げている材料です。

22000系22000系プラス30000系ビスタEXが伊勢方面から

トンネルから出てくる特急列車がかなりしびれます。22000系とビスタEXの30000系の6両編成です。

西青山駅ビスタEX西青山駅ビスタEX

かなりのスピードで通過です。

 

大阪口や名古屋口は普通や準急・急行など赤色主体の一般車両が圧倒的多いのですが、名張を過ぎ伊勢方面になると特急のほうが多いという珍しい路線です。

 

この駅は、電車が見れて誰に邪魔されることなく駅を独占できて田舎の空気を満喫できます。

 

日常のストレスを忘れる時間になります。

 

トンネルのほうを眺めていると、あの事故のことが思い出さずにはいられません。

 

気のせいか山のほうから風がふいているような気がします。

 

青山トンネル事故です。

青山トンネル事故

1971年10月26日 15時58分頃 現在とは別の場所にあったのですが西青山駅と東青山駅の間の青山トンネル(現在は新青山トンネルで当時は総谷トンネル)で特急同士が正面衝突して視野25人負傷者227人の大惨事となりました。

 

上本町発名古屋行き12200系と12000系を2両ずつつないだ4両編成(ニュースナックカーとスナックカーの2両+2両)の特急と賢島発京都行きと難波行きを併結している特急12200系10100系C編成18400系(ニュースナックカー・ビスタカー・ミニスナックカー)が当時単線であったトンネルで正面衝突したのである。

 

上本町発名古屋行きの特急がATS(自動列車停止装置)が故障して止まってしまった。

 

運転士は停車装置を解除できなないので手歯止めを挟んでブレーキシリンダーのエアを抜くという基本通りの手順で処置をした。

 

そして緊急停車を聞いた東青山駅の助役が運転士となにか話した後に手歯止めを外して運転士は供給コックのカット解除を怠って運転室に戻ってブレーキを解除した。

 

それにより特急列車は急こう配をを爆走し始めた。

 

乗客は後部車両に移動させたがトンネルの入り口付近に120キロのスピードで脱線しながら突っ込み、そこに賢島発の特急が前から来て正面衝突する大惨事となりました。

 

ATSは、少し前の電車から異常も出ていたと言います。

 

そんな大事故を起こした旧青山トンネルは、西青山駅の近くにあり霊場としても有名みたいである。

 

今は、複線化されて特急が通過している西青山駅にはどことなく寂しさがあります。

 

いつになっても事故のことは忘れてはいけません。

まとめ

西青山駅に行くと日常の煩わしいことから少し開放にされた気分になりました。

自然の中に人っ気がない駅、通過する電車、少し邪魔なのは国道の車の音。

ここは、昔大惨事を起こしたトンネルの近くで過去に対する思いも出てきます。

人生は山あり谷ありで苦しいくて逃げ出したいこともあります。

なんで自分がうまくいかないのかと嘆きたくなる時おあります。

そんな時は秘境の駅でのんびり時間を過ごすのもいいと感じます。

近いうちにまた行きます。