妊娠・妊活

妊婦さんの飛行機は事前準備が大切!かかりつけ医への相談も忘れずに!

里帰り出産で気になる妊婦さん飛行機

妊婦さんは飛行機に乗る際、どのようなことに気を付けたら良いのでしょう

妊婦さんと飛行機「安定期」

里帰り出産とは、妊婦さんの実家に帰ってご両親からもサポートしてもらいながら出産することです。

妊婦さんにとって大きなイベント「出産」を迎える時には力強い味方になってくれるでしょう。

因みに、妊婦さんの安定期「妊娠5~7ヶ月(妊娠16週~27週6日)」までとされています。

この間までは、母子ともに健康なら飛行機も問題ありません。

ただ出産間際になると、航空会社によっては医師の診断書・同伴が必要になるので確認しておきましょう。

(国内線)航空会社JALとANAの場合

・出産予定日を含め8日以上28日以内の搭乗は「診断書」を提出
・出産予定日を含め7日以内の搭乗は「診断書」を提出した上で医師の同伴が必要

妊婦さん「飛行機の放射線」

飛行機に乗る時の気がかりなことの1つには放射線があります。

しかし、飛行機による被ばく量は「東京とニューヨークの往復で0.11〜0.16mSV程度」です。※環境省

そして日常生活でも、放射線は至る所に存在しています。

つまり、飛行機では母子の健康を害するほどの放射線量はありません。

因みに被ばく量は「50mGy(≒50mSV)未満」なら安全です。※日本産科婦人科学会のガイドライン

妊婦さんと飛行機「気圧・酸素濃度」

飛行機は離発着時に気圧の変動、酸素濃度の低下が起こります。

気圧は0.7〜0.8気圧程度。富士山でいうなら5合目あたりの気圧とされています。

酸素濃度は地上の約70〜80%です。

気圧の変化では、耳鳴り頭痛体調を崩すことも考えられます。

妊婦さんで初めて飛行機に乗る場合や、元々気圧の変動で頭痛が起きやすい人妊娠初期の貧血で頭痛を感じやすい人も医師に相談の上で飛行機に乗るようにしましょう。

妊婦さんと飛行機「つわりの悪化」

妊娠初期はつわりで体調を崩しがちになります。

また、妊婦さんは外からの刺激に敏感になっているので、座席シートの匂い空調の悪い機内で吐き気を催すこともあるでしょう。

他にも貧血・胃痛等の症状が、飛行機に乗ってから悪化した場合はつらい思いをすることがあります。

できれば座席もトイレに近い場所を確保できると良いでしょう。

妊婦さんと飛行機「服装・持ち物」

飛行機に乗る時にはゆったりとした服装で搭乗しましょう。

機内では、狭いところに長い時間座っていなければなりません。

身体を締め付けるタイトな服血行を悪化させます。靴はスリッパを持参するのもおすすめです。

《妊婦さんの持ち物》

妊婦さんが飛行機に乗る際の持ち物には母子手帳、保険証、(かかりつけの病院や連絡したい人の)緊急連絡先が書いてあるメモがあります。

海外旅行の場合は、英文で産科歴、現在の状況や出産予定日を書いておきましょう。

カバンや身近な物にはマタニティマークを付けて、妊婦さんだと気付いてもらえるようにしましょう。

妊婦さんと飛行機「水分」

機内は湿度が低いため、定期的な水分補給が大切です。

水分不足血栓症を引き起きすので、機内でも水分は小まめに摂るようにしましょう!

飲み物は水ならいくら飲んでも構わないものの、カフェインを毎日大量摂取すれば胎児に悪影響を及ぼすことがあります。

コーヒーや紅茶は「リラックスしたいときの一杯」に抑えましょう。

妊婦さんの脱水症状は、胎盤の血流量赤ちゃんに影響します。体は冷やさないように、お湯やスープ等の温かい飲み物を飲むように心掛けましょう。

妊婦さんと飛行機「エコノミークラス症候群」

飛行機での症状といえばエコノミー症候群が有名です。

エコノミー症候群とは同じ姿勢で座っていることで足がむくんだり、血流が悪くなって血栓が胸の痛みや呼吸困難を引き起こすことを言います。

妊婦さんは特に血流が悪化しやすいので、飛行機に乗ったら足を定期的に動かして血行を良くしましょう。

周りの乗客の迷惑にならない範囲で、足を伸ばしたり足首回し等の簡単な運動・ストレッチで血栓も予防しましょう。

妊婦さんと飛行機「バルクヘッド席」

搭乗に不安がある場合は、席の前が比較的広い「バルクバッド席」がおすすめです。

飛行機を予約するときには「空席が無いか」調べておくと良いでしょう。

バルクバッド席も各航空会社や機体によって異なるので「どのような席か」は予め調べておきましょう。

席はキャビンアテンダントに相談しやすい通路側の席がおすすめです。

予約時に利用できないか調べてみると良いでしょう。

妊婦さんと飛行機「交通機関」

これまで「妊婦さんは飛行機に乗っても良い」と伝えてきましたが、可能であれば飛行機の移動は控えた方が良いでしょう。

日常生活を送る上でも、早期流産の危険性は(妊娠12週未満で)約13%あります。

「飛行機に乗ると流産の危険性が高くなる」というデータはありませんが、身体への負担が多くなりリスクが高くなることも事実です。

どうしても遠出をしなければならない場合は「どの交通機関が合っているか」を検討してから利用するようにしましょう。

妊娠初期は特に、精神面も体力の面でも不安定になりがちなので、飛行機への搭乗も避けられるならそれに越したことはありません。

どうしても飛行機に乗らなくてはいけない時にも、安定期に変更してリスクを減らせるようおにしましょう。

妊婦さんと飛行機「エチケット袋」

妊娠初期では特につわりで体調を崩します。

他にも、飛行機では気流の揺れもで飛行機が大きく揺れることがあります。

機内では、急な嘔吐にも対応できるようにエチケット袋は多めに持っていきましょう。

航空会社では、妊婦さんへのサービスを提供しているところもあるのでインターネット等で確認してみましょう。

まとめ

妊婦さんの飛行機は、事前に準備しておくことで比較的問題が無いことが多いことが分かりました。

飛行機に乗る前には、必ずかかりつけ医から承諾をもらって不安に思う事も解消しておきましょう!

機内では、他の乗客に気を配りつつ体調を整えます。

搭乗前から搭乗中に不安に思うことがあればキャビンアテンダントや航空会社のスタッフに相談してみてくださいね。