気管支喘息とは、気道の炎症によりわずかな刺激でも発作がおこるものです。
それを引き起こす物質は1つではなく、複数の誘因が絡み合って発作がおこります。
そのため、治療には「アレルギーの有無」から「症状をきちんと伝えること」が大切です。
ここでは、喘息を発症して悪化させてしまった例と最適な治療を受けるコツをまとめます。
喘息の誘因とは
刺激になるものには以下のようなものがあります。
●アレルゲンが誘因
・ダニやホコリなどの「(アレルギー反応を引き起こす)アレルゲン」
・ハウスダスト
・ペットの毛、抜け毛
・花粉
・カビ(真菌)
●アレルゲン以外の誘因
・タバコの煙
・薬
・風邪、花粉
・過労、ストレス
・運動
・排気ガス等の汚れた空気
・天気・気圧の変化
これらが複雑に絡み合って喘息を発症します。
治らない喘息の一例
筆者の場合は風邪を発症。そのまま仕事を続けた結果、喘息になってしまいました。
喘息の症状には、咳や痰(たん)の他、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と聞こえる喘鳴(ぜんめい)などがあります。
私は咳・痰(たん)・息苦しさの症状がありました。
なかなか医者にも行けない状況で、市販の風邪薬を購入して服用したものの効果なし。
普段は風邪の症状が出たらすぐ医療機関を受診する私ですが、このときは重要な仕事だと聞いていたので後回しにしてしまいました。早めの受診が大切ですね。
喘息の検査項目の例「アストグラフ」
医療機関で、私が特に気になった検査項目はコチラ!
気道過敏性試験アストグラフは、メサコリンという薬物を吸入して気道の過敏性を調べます。所要時間は20分程度です。
私は看護師さんのミスで2回も検査しました。しかし今思えば20分を2回に分ける為の配慮だったのかもしれません(10分×2)。
ただ、薬物の刺激で気道が過敏。呼吸困難や咳の症状を「2回も再現するのか」と思うとつらかったですね。
喘息の検査項目の例「スパイロメトリー」
呼吸機能を調べるスパイロメトリーは、肺活量や一呼吸の吐くスピードを測定します。
私はピークフローメーターという機械で検査をしましたが、通常800l/分必要なところ300ちょっとしかありませんでした。
396以下が要警戒とされていたので、症状はとても酷かったですね。
最終的に「喘息」の診断が下されました。
因みに「要警戒」は「症状の改善がみられなければ医師の診察が必要」とされていたので「もっと早く他の医療機関を探すべきだった」と思いました。
喘息の薬の例「吸引器アドエアとシムビコード」
喘息と診断されて、最初に処方された吸引器は紫の「アドエア」です。
しかし吸ってみても何の効果もナシ。そのまま1週間経っても症状が悪化していくだけなので、もう一度受診。
今度は白と赤のパッケージの「シムビコード」を処方されました。
それでも治らないので、電話で問い合わせたところ「最後までアドエアとシムビコードを使い切る(服用する)」ように言われました。
それからまた1週間後に受診したところ、同じ様に量が増えただけの「シムビコード」を処方されたのでクリニックを変えることにしました。
《喘息の悪化と咳止めの飴》
症状の悪化では、喘息と診断されてから1週間で腹筋・横隔膜のあたりが筋肉痛。
3週間経過したときには立ち上がるのも大変な状態でした。入院の一歩手前まできていたと思います。
夜は飴をなめながら寝ないと睡眠を摂るのも難しかったですね。※トローチよりも普通の飴の方が喉の保湿には最適でした。
喘息の症状が治まった時には、歯科治療も大変でしたね。
喘息の悪化「クリニックの探し方の例」
新しい医療機関を変える時、ネットで調べてみたところ「アレルギー専門医」という資格がある医師がおすすめされていることを知りました。
※アレルギーの治療に優れた医師
そこを受診したときには症状が出てから1ヶ月近く経っていたと思います。
そこではレントゲンやアレルギー検査も受けました。
喘息の薬の例「吸引器レルベア」
ここで処方してもらったレルベアは、一回の吸引で炎症が抑えられているのを実感!
呼吸が楽になるような感じがしましたね。
ただ喘息を悪化し過ぎたので、その後も3~4ヵ月は急な咳の症状に苦労しました。
「吸引器レルベア」の単価
レルベアの単価は5000円程と他の吸引器より倍以上高かった記憶があります。
因みに毎月の治療費は10000~15000円程でした。これが毎月になると結構な出費で痛かったですね。
都心部にあるせいか、飲み薬は「多少成分が異なるから」とジェネリック医薬品を選ぶことはできませんでした。
※ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)と同等の有効成分・効き目がある安いお薬です。
喘息の悪化「ジェネリック医薬品」
ジェネリック医薬品の説明では「同等」なので間違ってはいないと思います。
しかし、その誤差は気にならない程度だと思います。「それでも構いません」と言い切ればジェネリック医薬品に変えてもらえたかもしれませんね。
毎月の治療費は高くつくこともあるので、可能な限りご近所の専門医(田舎のクリニック)を受診した方が良いでしょう。
私の場合は、最初からアレルギーにも詳しい専門医を受診していたら「無駄な治療費も時間もカットできただろう」と思いました。
治らない喘息の治すポイント
最後に私が間違えたポイントをまとめます。
・総合感冒薬では本当に困っている症状にピンポイントで効かず治療が遅れた
・薬を服用するタイミングが遅かった(内科への受診がおくれた)
・治療の中で「薬を使い切る前に、薬が効かないから他のものに代えて欲しい」と強く言えなかった。
・アレルギー治療に優れた医師・専門医の存在を知らなかった(医薬品の価格も抑えたいなら、都心から離れたクリニックがおすすめ)
喘息の症状が悪化している人は、私の失敗体験も参考になればと思います。
まとめ
私の喘息のキッカケは風邪でしたが、色々なことが重なり治療に時間がかかってしまいました。
同じ様に喘息の悪化で苦しんでいる人は、アレルギーの治療に優れた医師「アレルギー専門医」のいる医療機関を受診してみるのはいかがでしょうか。
今までとアレルギーが変わっていることもあるので、新しくアレルギー検査(血液検検)をしてもらうのもおすすめです。
検査の流れや治療で疑問を感じたら、その場で質問!症状はすべて伝えること!
それでも疑問が残る場合は相性の良いクリニックを探すのも良いでしょうか。