子供と行きたい・大人になってからも観たい劇団河童座。
活動の基盤は大阪で、全国にある250の友の会と連携して地域密着型の公演を実現しています。
劇団河童座のオリジナル劇も1度は観て欲しい作品です。
目次
劇団河童座とは
1968年に「子供に消えることのない夢を、親に確信を与えること」を願い発足した劇団河童座。
現在もNHK教育テレビ「つくってあそぼ」「ストレッチマンハイパー」にもレギュラー出演する等活躍しています。
劇のテーマは「友情」「いじめ」「しつけ」から「環境問題」まで多岐にわたります。
劇団河童座の舞台
劇団河童座の舞台には以下のようなものがあります。
・ピノキオ
・みにくいアヒルの子
・3びきのこぶた
・つるの恩がえし
・シンデレラ
・しらゆきひめ…
現在は「つるのおんがえし」とオリジナル劇「雨の贈りもの」が公演中です。
劇団河童座のオリジナル劇「雨の贈りもの」
出典:kappa-za.co.jp
小学生の時に見た「雨の贈り物」。個人的にも思い出のある劇です。
主人公はカミナリのピッカリ。
ピッカリはお父さんから「雨の降らせ方」を教えてもらっている途中に、カッパのハッピちゃんをお嫁さんにしたいことから「雲の上」から「地球」へ降りてしまいます。
ピッカリは森の動物たちの力も借りて、半カミナリからカッパに変身!見事ハッピちゃんと仲良くなることができました!
《雨の贈り物のあらすじ》
ある日、オオカミたちのいたずらで、カッパ村の川が汚れてしまいます。大好物のキューリが食べられなくない…。
そこでカニのカニんちょは、カッパたちにヤシの実ココナッツを勧めます。河童たちは大喜び!
しかし食べた分だけヤシの皮が山積みに。カッパたちは燃やして片づけようとするも、火は勢いよく燃え、森を焼き尽くすほどの大火事になってしまいました。
動物たちの力だけではどうにもならず、カミナリのピッカリは「カミナリで雨を降らすことが出来る」ことを打ち明け、大雨を降らせます。
それでも中途半端に学んだピッカリの雨は、すぐに止んでしまいます。大火事を止めることはできるのでしょうか…。
劇団河童座のモチーフ「河童」
日本で有名な妖怪の「河童」。
誰しも1度は「実在するのかどうか」考えたことがありますよね。
でも大人になると「現実的なこと」の方が大事になりがち。
大人になってからでも、「夢」と「希望」を忘れずにいたい。子供と一緒に観たい劇がココにあります!
劇団河童座「オリジナル性の高い劇」
劇団河童座は、着ぐるみの中でも珍しい目と口が自由に動く等身大ぬいぐるみ人形劇。
子供たちにも伝わりやすい表情豊かな人形劇の世界を表現。
レパートリーも名作童話の脚色から「カッパ虹伝説」を冠としたオリジナル作品まで豊富にあります。
一度は観た名作童話も、劇団河童座の演出にかかれば一味も二味も違った作品に大変身!
”小学校巡回公演”では、北海道から九州まで公演。一時限の枠内に「教育劇」の他「クイズ」や「演劇教室(参加型)」を盛り込んでいます。
劇団河童座「雨の日の贈り物」を見た感想
家族から「劇団河童座の公演を観に行こう」と言われた時、そして「観た時」にも非現実的な世界に言葉にできない感情を抱きました。
「どうして最初に家族と見にいく劇が河童の劇なのか…」実際に見てみてもオリジナルの劇やキャラクターにビックリ!
でも子供心に「思い出の劇」にはなっていて、劇団河童座の名前を聞くと今でもほっこりした気持ちになります。
帰るときに雨が降っていたのも劇の余韻に浸れて楽しかったです。
《大人にもおすすめの「劇団河童座」》
社会に出た大人は、いろいろな出来事にも慣れてマンネリしがちに。
でも劇団河童座のオリジナル性の強い劇は、他の劇とは比べ物にならないほど印象に残る劇です。
お子さんがいる方は一緒に行って、帰ったら「親子で劇の内容を振り返ってみる」のもおすすめです。
劇団河童座の目的
劇団河童座は、大阪府富田林市に拠点を置く創造する総合人形劇団です。
子ども達に「夢」と「希望」を伝えるために公演を開催しています。
合言葉は「やくそくまもろう」「なかよくしよう」「あいさつしよう」。
子ども達を取り巻く環境は日々変化しますが、その中でも「日々の生活の中で夢をもつこと」「感謝の心を忘れないこと」はとても大切。
劇の前の「合言葉の唱和」と共にしあわせの種としてメッセージを込めて幕を開けています。
劇団河童座を応援する「カッパ友の会」
カッパ座は、各地域にある友の会組織と連携しながら公演。
カッパ友の会とは「幼少年の健全育成を目的とする劇団河童座の公演活動」を支援するボランティア団体です。
大きな作品2本は、北海道から九州まで年間約200箇所の公演を実施。年間の公演数は(小作品を含み)1,000回を超えます。
また舞台以外では、キャラクター人形・衣装制作、パビリオン製作についても経験豊かなプロ集団が夢の空間演出をサポート。
河童たちや舞台演出、パビリオン製作にも注目したいですね。
劇団河童座の巡回公演
河童座の巡回公演には「おとぼけキッズの友情事件簿(上演時間25分)」があります。
該当教科は以下の通りです。
・道徳(「友情」がテーマ)
・国語(観劇後の感想文・作文)
・音楽(劇中のテーマ曲で音楽を味わう)
・社会(「地球環境問題」を考える)
・総合(自己の表現力を高める)
他の巡回公演「誰でも友達救助隊(上演時間30分)」も学べることがたくさんある劇となっています。
劇団河童座の巡回公演「おとぼけキッズの友情事件簿」
”おとぼけキッズ”のメンバーのデンタク・ハチ・キュウは、アイドルを目指す3人組。
突如現れる”とんでも星”からきたう宇宙パラパラ。
3人の喧嘩や孤独、そしていじめがない”とんでも星”に住むパラパラとの出会いから「友達の大切さ」「思いやる心の大切さ」を教えてもらいます。
「友情」「いじめ」「しつけ」「環境問題」…のテーマに沿った魅力満載の劇です。
さいごに
劇団カッパ座は、教育番組やカッパ友の会のボランティア公演・地域密着型の公演でも小さな子どもから大人にも愛されている劇団です。
名作童話はもちろん、オリジナル劇も異彩を放っています。
「子供の世界」は大人になると見えなくなるけど、劇団カッパ座を通して「自分達や子供たちのことを振り返るキッカケ」にするのもいかがでしょうか。
子供たちにはしあわせの種を受け取ってもらい、みんなで仲良くするヒントも見つけて欲しいですね。